備前焼・ごはん茶碗

作品の魅力

外側と内側の、雰囲気が違いが楽しい作品です。

備前焼は、釉薬をかけず窯に入れ、薪で約２週間かけて焚きます。

窯の中で高温に熱せられ、

土の中の金属成分が化学反応を起こしたり、

灰や、藁と接していた部分が化学反応を起こして発色します。

ではこちらの飯椀、ひとつの作品の中にどうしてこのような

多彩な発色をしているのでしょうか。

それは、窯の中での作品の詰め方にとても繊細な工夫が

されているからなのです。

外側は炎や灰があたりやすいところ、

内側は、他の作品を重ねて窯焚きされました。

そして、隙間から舞い込んだ灰が付着して化学反応を起こし、

光沢のある趣深い発色になっているのだそうです。

艶をまといながらも落ち着いた色合いと

美しい成形で、なんとも気品のある作品です。

毎日のごはんに楽しんでお使いくださいいただけたら嬉しいです。

大きさ

直径　/ 12.4cm （4.9in）

高さ　/ 6.5cm（2.6in）

作家　

安田 龍彦 さん