色漆継ぎ

カケる悲しみから、直して使うたのしみへ

 

器を直すと言ったら“金継ぎ“

その工程は<漆で接着・修復して、金で装飾する>ですが、“色漆継ぎ“は、最後の装飾を金ではなく漆で行います

器の色、質感 そして ヒビやカケの個性に合わせて、漆に顔料を混ぜて色漆を作ります

漆で丁寧に継いでいくと不思議なことに 痛々しかった破損箇所がユニークな模様になっていき、心の傷も癒やしてくれるのです

色漆で仕上げる理由

- 漆は育てる資源 -

金や銀の価格は数年で急上昇しており、代用として真鍮粉など別の金属粉で仕上げる場合も多いです

一方で漆はウルシの木の樹液です

ウルシの木を育てることは環境保全にもつながります

日本は ウルシの木も 樹液を採取する職人も減少していますが、漆の素晴らしさを理解し そして使っていくことが、日本の漆を育て 文化を繋いでいくことになると僭越ながらも考えています

- 漆はすごい - 

英和辞典で ”japan“ を調べると “漆,漆器“と出てきます

かつて漆芸は日本の代名詞でした

漆は耐久性・防腐性などに優れた接着剤でありながら、発色・色の伸び・上品な艶  など 優れた塗料でもあります

うつわの色や質感に合わせて変幻自在に仕上げることができるのに、金属の下に隠れてしまうのは勿体無いです

色漆継ぎの工程で その様々な特性を体験すると、その魅力に驚く方も多いと思います

 

陶器店 ごちそう気分 の思い

当初は うつわ屋のアフターサービスになればと色漆継ぎをはじめたのですが、漆を扱ってみて、その魅力に驚きました

そして 自分の手で実際に扱ってみてこそわかる色漆継ぎの魅力を、お客様にお届けしたいという思いから ワークショップを企画しました

 

→ワークショップ(調布会場)

→ワークショップ(日吉会場) 

 

→ 漆はハードルが高い?